〜あとがき〜
第一部で佐藤省吾の占いによってはじき出されたキーワードの内、当初は解明されていなかった「工場」は蛇那杜栖を大量生産するための極秘工場。「泉」は、蛇那杜栖廃棄のための唯一の有効手段・虐鬼の泉。そして「崩壊」は黒鵺の器の事を指していました。 器の損傷を傷や出血ではなく亀裂で表現したのは、これまで生者達と全く変わらないように行動していた黒鵺が、やはり本来なら現世にいることはありえない――命ある者達とは決定的に違う存在だと示すためでもありました。 ちなみに、黒鵺が魂消滅のリスクを抱えている事を、不知火は大統領や幽助はもちろん、魔界側の誰にも明かしていませんでした。魔界統一を目論んでいる三界指名手配犯が、自力では絶対に防ぎようの無い、「器の崩壊」という爆弾を抱えているだなんて矛盾になってしまいますからね。
第一部の裏側の一つ、癌陀羅で黒鵺VS幽助の映像を見た直後の蔵馬のエピソードもここで書いてますが、本文の通りこの時蔵馬は一度妖狐の姿になってました。第一部ではこの後で幽助と桑原が来た時、蔵馬について「もう落ち着いたから」と凍矢が陣に言ってましたがこれは、「南野秀一の姿に戻った」という意味だったのです。
第一部では電話だけだった九浄兄さんと、名前しか出せなかった棗さんがここへきてやっと初登場しました! この双子大好きなので、出せた事が嬉しいです(^-^) 九浄兄さんがカルトのファンという事は、この章を最初に書いた時から決めていた設定ですが、三人居るメンバーのうちの誰のファンにするかは迷ってました。 だけど、先日「魔界チャンネル一号館」のうるまさん主宰の絵チャでこの話題を出させて頂いたのがきっかけで、九浄は小兎のファン説が浮上。このたび、ありがたく食いつかせてもらうことにしました♪ 酎はそこを利用して小兎にサインなどの協力を求め、九浄を味方につけたわけですが、もちろんタダじゃあありません。小兎には報酬として、酎が高性能カメラ(製作・鈴木)で隠し撮りした凍矢のベストショットな生写真が渡されています(笑) 魔忍にさえ気付かれないように撮影するのはさすがの酎も苦労したようですが、その分お宝ショットとなってます。修行中のワンシーンはもちろん、笑顔に寝顔、果てはお風呂上りのセミヌード+前髪全部おりた状態も写真にバッチリ収めてます。・・・・・・畜生、私も欲しい!!!(落ち着け) ちなみに、管理人の中で九浄と棗は「普段は軽くてミーハーだけどキメ所は外さない兄と、そんな兄にやや振り回されがちな勝気でしっかり者な妹」、という構図になってます。
次回、第六章で第二部も完結します。時間軸では第一部で言う所の、六人衆失踪当日です。蛇那杜栖の廃棄まで、さらに迫っていく六人衆と黒鵺ですが、黒鵺の器崩壊は容赦なく進行中。その一方、あのキャラが思わぬ行動に・・・・・・? といった感じですかな。よろしかったらまた、御付き合いくださいませ。 |